8月から横浜市の山本助産院、訪問看護ステーションにて『ふたごみつご支援』をはじめました。このお仕事のお話しはずいぶん前から頂いていたのですが、鎌倉市から横浜市はアクセスがしにくいかなと思い、保留にしていましたが、出来る範囲で勤務させていただくこととなりました。
ふたごみつご。この世界は計り知れない独特のものだと感じています。
単に2倍だよ3倍だよ。ではありません。
「大変そう」そんなイメージで話される事が多いですが、
実は大変さよりも楽しさが倍々で格別なものです。
写真にアップしているのは
娘が同じ年の息子を見て笑っているところ。
1歳半くらいかな。
ふたごがあかちゃんの頃は、時計も見る時間がないほど追われていましたし、二人が寝てくれるという奇跡が起きたら、洗濯や食事を手短にすませていましたから、ほっとする時間なんてありませんでした。
ですが、おんぶが出来るようになるころ劇的に楽になってきます。
一人をおんぶすればお出かけが出来るのですから。単なるお出かけ?と思われるかもしれませんが、そうお出かけが本当に難しいので。公園に出かけるのも初めは難しいですから、
一人で子どもを公園に連れて行けるという事が分かったときはそれはそれはとても嬉しかったのです。
ふたごみつごと言っても、二人三人を同じように同時に育てれば良いということではありません。
赤ちゃんによって、性格や体質が違うように二人も違う生物です。
だから、その個性を見つけてそれと上手く付き合っていくことになります。
例えば、良く食べる良く飲む良く泣く子。
そんな子にはどうしても手がかかります。
激しい泣き方をする子と大人しい子がいた場合、激しく泣く子の方を早く抱っこしてあげるでしょう。そんなときは、そんなに泣いていない子に
「待たせてごめんね。」といいながら後から抱っこすることになるでしょう。
大人しい子をあとから労ったり、スキンシップを長く取ったり。むしろ、大人しいからこそアンテナをはって、気遣ってあげる必要があるかもしれませんね。
それは、双子自身に聞いてみても同じでした。
同じ愛情表現をしても受け取り方が違う。
二人を並べて
「あなたたちをわたしは愛しているわ」
ひとりひとりに(できればもうひとりが聞いていないときに)
「あなたを愛している」とそれぞれ伝えることが必要なのかもと思いました。
言葉よりも触れる事で感じる子もいますし、
歌や笑顔で感じる子もいますから。
2人をならべて「あなたたちを愛してる」
と言ったら必ず言われる言葉があります。
「ねえ、ママは〇〇とわたしどっちが好きなの?」
ふたごみつごは同じ年同士ですから、ライバルでもあるんですよね。
いつもいつも隣に同じ状況の子がいる。
ママがどっちを先に抱っこするか、気になるのかもしれません。
ひとは比べる生き物です。
自分は愛されてると自信がないと、私は一番じゃないの?と不安になるのかもしれません。そんなときは、『デート』をしました。
一対一で過ごす時間を作ります。
その子だけを見る時間をつくる。
これは、不思議と自分も癒されます。
いつもどちらかを選ばなくてはいけない状況だからこそ、1人を見れば良い時間はゆとりを与えてくれ、愛情が伝わっているんだという安心感を与えてくれます。
つまり、ふたごみつごの子育てというのは
二人三人を一緒に並べて一緒に育てましょう。といったことではなくて、
ひとりひとりを見つめていきましょう。
ただ、それを行うのには、とても時間がかかります。
正直手が足りません。
だから、『出来る範囲』で対応していくこと。
『限界を超さないこと』
これが大切なことです。
実は、わたしの双子ママ友で限界を超してしまった方がいました。
それは、私にとってとても悲しい記憶となっています。
いまでも時折その方のことを考え涙を流しています。
だから、言い続けたいのです。
限界はこしちゃだめ。
無理だなと思ったら、
ヘルプすること。
それは家族でもいいし友達でもいいし病院でもいいし訪問看護でもいいし
コープなどもサポートシステムでもいいと思います。
すこし経済的な負担はかかりますが一時保育などを使うこともできます。
子連れ習い事など活動することで発散できる方もいるでしょう。
手続きさえ出来ないと言う状況であれば市役所に連絡しましょう。
ふたごみつごのママともなれば電話連絡の時点で、大変さは理解してくれることが多いです。
とにかく、ゆっくりゆっくり無理をしないで時間をかけて子ども達を育ててください。
絶対に周りと比べてはいけません。
だって、ふたごみつごが宿った時点であなたは特別。特別な子育てなのです(*^_^*)。
そして、その特別な子育てには特別な仲間がいます。
ふたごみつごママともは100人に一人くらいの確立で潜んでいるんです。
同じ状況でがんばってる仲間がいる、そう思うだけでがんばれることがたくさんあります。
二人が笑ったとき
二人が歩き出したとき
二人が話し出したとき
どれだけあなたを癒やしてくれることでしょうか。
それは計り知れません。
この先もずっとあなたを2倍3倍以上の恵みがおとずれるのは間違いないのです。
そんな恵みがおとずれる日まで一緒に歩んでいきたいと思っています。
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